水なし印刷とは

水なし印刷は、有機溶剤を含む湿し水を一切使用せず、国のグリーン購入法にも明記されている環境に優しい画期的な技術です。


水なし印刷は、印刷工程で有害物質を含む湿し水を一切使用せずVOCの大幅な削減につながります。また印刷版の現像工程は、回収廃液が大幅に削減できる水現像方式となり、自然環境と労働環境に優しい画期的な技術です。2019年に環境優位性が国にも認められ、グリーン購入法に明記されました。さらにインキの水による乳化もなく、高精細なくっきりとした印刷物に仕上げることができます。

久栄社では、業界に先駆けて水なし印刷を導入しており、印刷物には、環境保全に配慮している印刷物の象徴となっているバタフライマークを入れることができます。



  採用事例

2019年は、当社では267件の印刷物に水なし印刷をご採用いただきました。

その他多くの企業様が水なし印刷を採用しています。

一般社団法人日本WPAが認定した印刷工場で製造された印刷物にはバタフライマークの使用が可能となります。

昨今の環境に対する配慮やCSR(企業の社会的責任)において、このバタフライマークを印刷物に掲載することにより、皆さまの印刷物に環境的付加価値を高めることができます。

 

<水なし印刷採用事例>(WPA提供の事例集より)

成田国際空港株式会社様

「環境報告書2019」

株式会社竹中工務店様

「コーポレートレポート2019」


お客様の声

一般社団法人日本WPAにて作成された、水なし印刷の特徴についてまとめたPR動画です。

  水なし印刷の品質面のメリット

<環境面>

印刷物の製造時において「水なし印刷」による環境負荷の低減はもちろんのこと、バタフライマーク等を印刷物に表示いただくことで、再生紙や植物油インキ以上に、環境問題に積極的に取り組んでいる姿勢のアピールにもなります。

 

<品質面>

湿し水を使わないため、インキの乳化がなく、文字や高精細な写真が、はっきり・くっきりと表現される傾向にあります。

  より高精細で美しい印刷が可能!

「水なし印刷」は、「水あり印刷」と違ってインキが水でにじむことがありません。よって、「水あり印刷」ではどうしても避けることができなかったドットゲインによる色調の変化も「水なし印刷」では解消。点の一つひとつがくっきりと再現され、高精細で美しい仕上がりの印刷物を得ることができます。さらに、凹凸の大きい上質紙やマット紙、和紙などの場合でもデータどおりの円形のアミ点を用紙上に確実に再現できます。より美しい印刷物、より正確な印刷物を求めると、答えは「水なし印刷」にたどり着きます。


<コスト面>

従来の印刷方法と比べて、とくに高くなることはありません。

 


  水なし印刷のしくみ

※1:水中の有機物が微生物によって一定時間内に酸化分解される時に必要な酸素量を表します。有機物による水の汚染度を表す目安として生物化学的酸素要求量と呼ばれています。

※2:水中の有機物が酸化剤で化学的に酸化分解される時に必要な酸素量を表します。有機物による水の汚染度を表す目安として化学的酸素要求量と呼ばれています。

一般社団法人日本WPAにて作成された、水なし印刷の特徴についてまとめたPR動画です。

  印刷時の廃液が発生しない優れた環境適応性

通常の印刷(水あり印刷)で使用している湿し水には、H液※1やIPA(イソプロピルアルコール)などの有害物質が含まれており、常に大量の有害物質を使用しているのが現状です。右表の比較試験結果では、「水あり印刷」の湿し水から下水廃水基準値(600mg/L)の約34倍ものBOD※2を検出。COD※3も限定基準値をはるかに超えた数値が検出されました。これに対して「水なし印刷」は、有害な廃液を含む湿し水を一切使用せず、現像工程の現像液使用量・廃液量も大幅減。環境への負荷が格段に少ないことが明らかにされています。

 

※1:湿し水に添加する大幅に印刷力を引き上げる薬品。H液にはバクテリアの好餌となる有機物質がふんだんに含まれています。

※2:水中の有機物が微生物によって一定時間内に酸化分解される時に必要な酸素量を表し、有機物による水の汚染度を表す目安として生物化学的酸素要求量と呼ばれています。

※3:水中の有機物が酸化剤で化学的に酸化分解される時に必要な酸素量を表し、有機物による水の汚染度を表す目安として化学的酸素要求量と呼ばれています。


  バタフライマーク(水なし印刷マーク)について

このマークは「水なし印刷」で印刷された印刷物にのみ使用することができるマークです。環境の変化に敏感なオオカバマダラという蝶がモチーフになっています。

 

<一般社団法人日本WPA(日本水なし印刷協会)紹介資料より抜粋>

バタフライロゴの蝶は、オオカバマダラ(Monarch Buttefly)といい、世代を超えて渡りをすることで有名で加国の国虫、米国のミネソタ州他数州の州蝶にもなっています。この蝶は北米の東側半分に分布し、夏の間は、カナダ中部付近で生息、していますが、秋になると北米から 3800kmも離れたメキシコまで南下して集団で冬を越し、春になると分散し、世代を繰り返しながら北上するという生活をしています。しかしながら、環境のリトマス試験紙とまでいわれるほど、環境に非常に敏感なため、公害や開発の影響で、エサとなる樹木が無くなり、その生息域も年々少なくなっています。

 

※バタフライマークの記載は任意ですので、水なし印刷の印刷物であっても記載しないことも可能です。

 

 

 



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